ファシリティドッグ・プログラム

ファシリティドッグ メイン写真

  ファシリティドッグとは

ベイリーとのスキンシップファシリティドッグは、病院などの特定の施設で、職員の一員として活動するために、専門的なトレーニングをつんだ犬です。
入院中のつらさにそっと寄りそう「心のケア」を得意としています。子どもたちのストレスを軽減する効果は、研究でも少しずつ明らかにされているそうです。

ファシリティドッグの大きな特徴は、病院など毎日同じ施設に勤務し、その施設での個々のニーズに合わせた活動を行えること、時々訪問して触れ合うという短い時間ではなく、多くの時間を同じ犬と繰り返し過ごしていただけることです。
勤務する施設のスタッフとして扱われ、患者との交流などを業務として行います。

 
 

  日本のこども病院における、初の常勤ファシリティドッグ・プログラム

ハンドラー 森田優子とベイリー日本で初めて病院にファシリティドッグが「常勤」するプログラムを、私たちは2010年1月に静岡県立こども病院でスタートしました。2012年7月からは神奈川県立こども医療センターにて、そして2019年8月からは東京都立小児総合医療センターで活動を開始しております。

 

写真私たちは、アメリカで子犬の時から確立したトレーニングを受けたファシリティドッグと、ハンドラーとしての専門的なトレーニングをつんだ臨床経験のある看護師をチームとしてそれぞれの病院に派遣しています。

病院という、犬にとってストレスの多い環境に適応できるファシリティドッグを育てるには、気質や血統を何代も遡り、信頼性の高い犬を選び出す必要があります。さらに、子犬の頃から適性を厳しくスクリーニングし、専門的なトレーニングプログラムを持つ施設でトレーニングする必要があります。しかし、そのような専門的な施設は現在日本にはありません。そのため、シャイン・オン!キッズのファシリティドッグとハンドラーはAssistance Dogs of Hawaiiのトレーナーから専門的な訓練を受けています。

また、ハンドラーにはボランティアの方でなく臨床経験のある看護師を採用することで、病院内におけるリスクを最小限におさえ、患者のご家族や医療スタッフにも安心していただくことができます。看護師としての経験は、動物介在療法の実践とデータの収集に役立ちます。

  具体的な活動内容

院内のベイリー

ベイリー写真

病院では、子どもたちの部屋を訪問し、体をさわったり撫でてもらったり、ボール遊びをしたりします。ベッドで一緒に添い寝をすることもあります。また、つらい検査や処置の時に傍について応援したり、手術室まで一緒に行ったりします。

ファシリティドッグを見つけた時の子どもたちの表情の変化には素晴らしいものがあります。
「アニーがいれば検査頑張れる」
「ヨギがいれば手術に行ける」
そんな声をたくさん聞きます。

また、子どもたちだけではなく、子どもたちに付き添いをしているご家族にとっても大きな支えとなっています。
それに加え、ファシリティドッグの存在で病院の医療スタッフも笑顔になるため、病院の雰囲気が良くなったという声をもいただいています。

お願い

ファシリティドッグプログラムやハンドラーについてのお問い合わせは、シャイン・オン!キッズ(fd_sok@sokids.org)宛にお願いいたします。各病院へお問い合わせをされませんよう、どうぞお願い申し上げます。
携帯電話のメールアドレスなどからお問い合わせの場合は、シャイン・オン!キッズからのメールが受信できるように@sokids.orgを受信許可リストに加えていただけますよう、お願いいたします。

ファシリティドッグの活動に寄付をお願いいたします。

ファシリティドッグの活動は皆さまからの寄付によって成り立っています。
より多くの子どもたちがファシリティドッグを支えにして治療をがんばれるよう、
どうか皆さまのご支援をお願いいたします。

 

どうぞ寄付をお願いします「寄付する」ボタンをクリックするとPayPalの送金画面に移動し、クレジットカードでご送金いただけます。
※お選びいただいた金額が、毎月あるいは毎年一度、自動的にクレジットカードから引き落しされます。途中で自動引き落としのキャンセルをご希望の場合は、donation@sokids.orgまでお申し出ください。



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プログラム概要

ゴール 治療成果を上げること、および子どもたちの治療や療法への前向きな姿勢を促すこと。
ニーズ 小児がんや重い病気の治療を受ける子ども達は、過剰なストレスを抱えています。ファシリティドッグは、辛く困難な道のりに耐える子ども達の心を癒し勇気を与える役割を担います。
内容 日本初の、小児病院における常勤の動物介在療法
プログラムリーダー 森田 優子
期間 2010年1月より静岡県立こども病院で開始、2012年7月神奈川県立こども医療センターで開始、2019年8月より東京都立小児総合医療センターで開始
ファシリティドッグ
ベイリー写真

ベイリー
(引退犬・名誉ファシリティドッグ、ゴールデンレトリバー オス)

ヨギ写真

ヨギ
(静岡県立こども病院勤務、ゴールデンレトリバー オス)

アニー

アニー
(神奈川県立こども医療センター勤務 ゴールデンレトリバー メス)

アイビー
(東京都立小児総合医療センター勤務 ラブラドールレトリバー メス)

ファシリティドッグは、定期的に健康診断や予防接種を受けています。
ベイリー・アニー: 溝呂木動物病院
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ヨギ: ハル動物病院
アイビー: はごろも動物病院

深謝

同プログラム開始時において日本保健医療大学 熊坂隆行准教授、筑波大学 升秀夫助教から助言、そしてサポートを頂きました事をここに深くお礼申しあげます。


ファシリティドッグ・ハンドラーに関するお問い合わせが増えていることを受け、よくご質問頂く内容を”ファシリティドッグ・ハンドラー Q&A“としてまとめました。お問い合わせ前に、まずご確認いただけますと幸いです。


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